LaTeX 超入門
- LaTeX は、科学技術文書などで使われる組版システムです。
- ここでは、LaTeX で本を執筆する(
jsbook
クラスを用いる)ときのミニマムとして、見出しの作り方、書体の変更方法、数式の表し方を説明します。
見出しを作る
- 文書を構成するときは、次のようなコマンドで見出しを作ります
- 自動的に番号付けされます
\chapter{章のタイトル}
\section{節のタイトル}
\subsection{小節のタイトル}
1. 章のタイトル
1.1 節のタイトル
1.1.1 小節のタイトル
字体の変更
- テキストの字体を変更するには、次のようなコマンドを使います
\textbf{太字}。
\textit{イタリック}。
\texttt{タイプライター体}。
\underline{アンダーライン}。
$$ \small{\textbf{太字}}。 \small{\textit{イタリック}}。 \small{\texttt{タイプライター体}}。 \small{\underline{アンダーライン}}。 $$
TeX は「テキストの強調は字体で」というのが基本思想なので、アンダーラインの処理がうまくありません。たとえば、アンダーラインを引いた部分は途中で改行ができません。
箇条書き
- 箇条書きは、
\begin{itemize}..\end{itemize}
の中に\item
で項目を作ります
\begin{itemize}
\item 項目1
\item 項目2
\end{itemize}
・項目1
・項目2
数式
文中に挿入
- 文中に数式を挿入するときには、
$..$
で囲みます
速度 $v$ と時間 $t$ から距離 $d$ を求める式 $d = v \times t$
速度 $v$ と時間 $t$ から距離 $d$ を求める式 $d = v \times t$
別行で表示
- 数式を別行で表示するときには、
\[..]\
で囲みます
\[
E = mc^2
\]
$$ E = mc^2 $$
いろいろな数式
分数
\frac{x}{y}
$$ \frac{x}{y} $$
平方根
\sqrt{x^2 + y^2}
$$ \sqrt{x^2 + y^2} $$
総和
\sum_{n=1}^{100} n^2
$$ \sum_{n=1}^{100} n^2 $$
積分
\int_{-\infty}^{\infty} e^{-x^2} dx = \sqrt{x}
$$ \int_{-\infty}^{\infty} e^{-x^2} dx = \sqrt{x} $$
上付き文字と下付き文字
x^{2} + y_{1}
$$ x^{2} + y_{1} $$
ギリシャ文字
\alpha, \beta, \gamma, \pi
$$ \alpha, \beta, \gamma, \pi $$