AI関連のツールをまとめてみた

AIツールは本当にたくさんありますよね。私も色々試していますが、多すぎてどれを使えばいいか迷ってしまいます。

このノートでは、代表的なものから最近話題のものまで、様々なAIツールを用途別に分類し、ぎゅっとまとめてみました。

文章作成に役立つAI、画像生成が得意なAI、プログラミングをサポートしてくれるAIなど、目的にぴったりのAIツールを見つけて、日々の作業を Let’s 効率化!

🗣️ 大規模言語モデル (LLM) / 会話AI

人間の言葉を理解し、自然な対話やテキスト生成を行う基盤モデル、およびそれを利用した会話型インターフェース。

  • ChatGPT : OpenAI開発。GPT-4o等の最新モデルを搭載し、テキスト・音声・画像による高速対話が可能。質問応答、文章作成、要約、翻訳、コード生成、データ分析など極めて多機能。無料版でも高性能だが、有料版(Plus等)では最新モデルへの優先アクセスや機能制限緩和、カスタムGPTsが利用可能。APIも広く利用されている。AIブームを牽引する代表的存在。
  • Google Gemini : Google開発の高性能マルチモーダルAI。Gemini 2.5 Pro / 2.0 Flash等を搭載し、テキスト、画像、音声、動画、コードを統合的に扱う。特に長文(100万トークン超)・動画理解、複雑な推論に強み。Google検索やWorkspace等、Googleサービスとの深い連携が特徴。Web、アプリ、APIで提供。無料版と有料版(Gemini Advanced)あり。旧Bard。
  • Claude : Anthropic開発。Claude 3.5 Sonnetなど最高クラスの性能を持つLLM。特に長文(最大200Kトークン)の読解・生成、高度な推論、コーディング能力、視覚情報処理、自然な日本語に定評。安全性・倫理性を重視した設計。Web、API、iOSアプリで提供。無料版と有料版(Pro)あり。インタラクティブなコード実行やデータ可視化を支援するArtifacts機能も特徴。
  • Meta Llama : Meta開発のオープンなLLMファミリー(Llama 3等)。オープンモデルとして最高クラスの性能を持ち、研究者や開発者に広く利用されている。比較的緩やかなライセンスで商用利用も可能(条件あり)。Ollama等を通じてローカル実行やファインチューニングが容易な点も魅力。
  • Mistral AI : フランス発。高性能なオープンモデル(Mistral 7B, Mixtral)と商用モデル(Mistral Large)を開発。性能と効率のバランスが良いオープンモデルが人気を集めている。APIや会話インターフェース「Le Chat」も提供。Microsoft等とも提携し、急速に存在感を増している。
  • DeepSeek : 中国発。オープンソースの汎用モデル(DeepSeek-V3やR1など)と、特に評価の高いコーディング特化モデル(DeepSeek Coder)を提供。オープンモデルは性能と効率のバランスを追求。コストパフォーマンスに優れたAPIも特徴で、多言語対応も進めている。
  • Grok : xAI開発。X(旧Twitter)へのリアルタイムアクセスが最大の特徴で、最新の話題や出来事に関する情報に強い。ユーモアや皮肉を交えた応答も可能。X Premium+購読者向けなどに提供。モデル(Grok-1等)はオープンソース化されている。
  • Cohere : 企業向けLLMおよびAPI提供に特化。検索拡張生成(RAG)やファインチューニング機能に強みを持つ(Command R+ 等)。セキュリティとデータプライバシーを重視し、企業の既存システムへの組み込みや実用的なAIアプリケーション構築を支援する。多言語対応も強化。

✍️ AIライティングアシスタント

文章作成、校正、リライト、特定ジャンルのコンテンツ生成などを支援するツール。

汎用・コンテンツ生成

  • Jasper : 高機能AIライティングアシスタントの代表格。ブログ記事、マーケティングコピー、SNS投稿など50以上の多様なテンプレートに対応。ブランドボイス機能で一貫性を保ち、SEOモード、多言語対応など機能豊富。高品質なコンテンツ生成に定評があるが、価格は比較的高め。チーム利用にも適している。
  • Rytr : 比較的に低コストで利用できるAIライティングツール。ブログ、メール、広告、SNSなど40以上のユースケースに対応したテンプレートを提供し、20以上のトーンで文章を生成可能。シンプルで直感的なインターフェースが特徴で、個人や小規模チームでの利用に適している。無料プランあり。
  • Copy.ai : マーケティングおよびセールスチーム向けのコンテンツ生成に強みを持つ。豊富なテンプレートに加え、チャットボット連携やデータ入力などのワークフロー自動化機能も強化しており、セールスプロセスの効率化にも貢献。ブランドボイス機能やチーム向け機能も充実。
  • Writesonic : SEO最適化記事作成ツール「Article Writer 5.0」などが主力。ブログ記事、ランディングページ、広告コピーなど包括的な機能を提供。質問応答形式で記事を作成する「Chatsonic」や、ノーコードAIチャットボット作成ツール「Botsonic」も展開。無料プランあり。
  • HyperWrite : Chrome拡張機能によりWebサイト上で文章作成支援(書き直し、短縮、拡張等)を受けられるのが便利。パーソナルAIアシスタント機能や、Webリサーチやデータ収集などを自動化するAIエージェント機能も強化しており、単なるライティング支援を超えた活用が可能。
  • Lex : ライター向けに設計されたミニマルなAI統合型ワープロ。執筆中のアイデア出し、文章の続き生成、リライト、タイトル提案などをシンプルなインターフェースで支援。Google Docsのような共同編集機能も持ち、集中して執筆できる環境を提供。
  • Peppertype.ai : 多様なコンテンツ生成(ブログ、SNS、メール、広告コピー、製品説明など)を支援するAIライター。コンテンツアイデア生成から執筆までサポートし、豊富なテンプレートで時間を節約。マーケターやコンテンツ制作者の業務効率化に貢献。
  • Simplified : AIライティングに加え、グラフィックデザイン、動画編集、SNS管理機能まで備える統合マーケティングプラットフォーム。デザインテンプレートも豊富で、コンテンツ作成から配信までを一箇所で行える点が特徴。チームでの共同作業にも対応。
  • Catchy : 日本語に特化したマーケティングコピーや記事、キャッチコピー、SNS投稿文生成ツール。日本のビジネスシーンやトレンドに合わせた100種類以上の豊富な生成ツールを提供。企画・資料作成・広告文など、幅広い用途に対応。

特定用途特化

日本語特化

  • SAKUBUN : 自然で読みやすい日本語生成に特化。ブログ記事、メール、広告文、プレスリリース、社内文書など、日本のビジネス文書に合わせた100種類以上のテンプレートが豊富。エディタ機能も充実しており、効率的な文章作成を支援。
  • note AI (note AIアシスタント(β)) : 日本のメディアプラットフォーム「note」が提供するAI機能。noteの記事作成画面で利用でき、見出しの生成、構成案作成、文章の続き生成、要約、プレスリリース化、文章表現の変更(丁寧語など)、誤字脱字チェックなど、クリエイターの執筆活動を多角的にサポート。

創作 (小説・脚本)

  • Sudowrite : 小説家や脚本家向けに設計されたAI創作支援ツール。AIを創作パートナーとして活用し、文章の続き提案、描写の追加・強化、異なる視点からの書き換え、キャラクター設定やプロットのブレインストーミングなど、クリエイティブな執筆プロセスを多角的にサポート

文章校正・リライト

  • Grammarly : 英文校正ツールの定番。文法・スペル・句読点のチェックだけでなく、明瞭さ、語彙の適切さ、文章のトーン(丁寧、自信がある等)についても提案。近年はAIによる文章生成機能(アイデア出し、下書き作成、返信作成等)も搭載。ブラウザ拡張機能や各種アプリで利用可能。無料版あり。
  • Wordtune : AIによる文章の言い換え(リライト)提案が強力。文脈に合った自然で洗練された表現を複数提示し、文章のトーン変更(カジュアル/フォーマル)、短縮、拡張も得意。特に、より良い表現を模索したい場合に有効。Chrome拡張機能が便利。
  • QuillBot : パラフレーズ(言い換え)機能が有名。複数の言い換えモード(Standard, Fluency, Formal等) を選択可能で、目的に応じた文章調整ができる。文法チェッカー、要約、引用生成、盗用チェッカー(有料)なども統合されており、学術用途にも人気が高い。無料版あり。

🔍 AI検索 / リサーチ支援

Web検索、文献調査、情報収集、テキスト要約などをAIが支援するツール。(学術研究に特化したものは別カテゴリ)

  • Perplexity : 会話形式で検索・情報収集ができる「アンサーエンジン」。Web情報をリアルタイムで検索・分析し、要約された回答と情報源(引用元リンク)を提示してくれる。深掘りするための関連質問の提案も優秀。Pro版ではLLM選択(GPT-4o, Claude 3.5 Sonnet等)やファイルアップロード分析も可能。
  • Microsoft Copilot : Web検索結果(Bing)に基づく最新情報を含んだ回答生成、高機能な画像生成(DALL-E 3)、データ分析など多機能なAIアシスタント。GPT-4oなどの最新モデルを利用可能。Windows OS、Edgeブラウザ、Microsoft 365アプリなどに深く統合されているのが最大の特徴。Webやアプリ単体でも利用可。
  • You.com : プライバシー重視を掲げつつ、検索結果のパーソナライズや、AIチャット、画像生成、コード生成などのAI機能「YouPro」(有料)を提供。検索結果を様々なアプリ(Stack Overflow, Reddit等)ごとに表示する機能もユニーク。自分好みの検索体験を構築できる。
  • Andi Search : 会話形式で質問できるビジュアル重視のAI検索エンジン。検索結果を単なるリンクではなく、要約やプレビューを含むカード形式で分かりやすく表示する点が特徴。広告やトラッキングがないクリーンなインターフェースも魅力。
  • Kagi : 高速・広告なしの有料検索エンジン。検索結果のカスタマイズ性(特定のサイトの優先/ブロック)や、Webページやドキュメントを要約するAI機能(Summarizer)、特定のドメインや情報源に絞って検索できる「レンズ」機能などが特徴。高品質な検索体験を求めるユーザー向け。
  • Phind : 開発者向けのAI検索エンジン。技術的な質問に対し、コード例や関連ドキュメント、ライブラリ情報を引用しつつ、精度の高い回答や解決策を生成することに特化。モデルの選択やカスタマイズも可能で、コーディング時の疑問解決に非常に役立つ。
  • Exa.ai : (旧 Metaphor Systems) キーワード検索ではなく、アイデア、概念、類似のコンテンツ例(URLや文章)に基づいて情報を検索する「ニューラル検索」エンジン。従来の検索エンジンでは見つけにくい、関連性の高い情報や隠れた情報源を発見できる可能性がある。API提供も。
  • DuckDuckGo : ユーザー追跡を行わないプライバシー保護を最優先する検索エンジンとして有名。近年、Wikipediaなどの信頼できる情報源を基に、検索結果上で簡単な質問に直接答えるAI要約機能「DuckAssist」 も試験的に導入している。

🧪 学術研究支援 AI

文献調査、論文執筆・校正、データ分析など、学術研究活動をAIが支援するツール。

  • Elicit : 研究論文の検索、要約、情報抽出、文献レビューなどをAIが支援するリサーチアシスタント。質問応答形式で関連論文を探したり、アップロードした論文リストから特定の情報(介入方法、結果など)を抽出して表形式で比較・整理したりできる。研究ワークフロー全体を効率化。
  • Scispace : (旧 Typeset.io) 文献検索から論文読解、執筆支援までをカバーする統合的な学術研究プラットフォーム。AI Copilot機能が論文PDFの内容に関する質問応答、要約、難解な部分の解説などをサポート。参考文献管理やパラフレーズ機能も搭載し、研究活動を効率化。
  • Connected Papers : ある論文(シードペーパー)を起点として、関連性の高い論文を引用関係や類似性に基づいて視覚的なグラフネットワークとして表示。分野の全体像、主要な研究の流れ、重要な論文、未読の関連研究などを素早く把握できる。探索的な文献調査に有効。
  • Scite : 論文が後続の研究でどのように引用されているか(支持、対立、言及など)をAIが文脈から判定し表示する「スマート引用」 が最大の特徴。論文の影響力や信頼性を評価したり、特定の主張に対する賛否両論を効率的に調査したりするのに役立つ。ブラウザ拡張機能も提供。
  • Consensus : 「XはYに効果があるか?」といった具体的な科学的疑問に対して、査読付き論文から直接エビデンス(研究結果の要約)を抽出し、イエス/ノー/不明などの形で集約して回答するAI検索エンジン。科学的根拠に基づいた答えを迅速に得ることを目的とする。
  • ResearchRabbit : 文献検索と関連論文の探索、論文のコレクション管理、関連性の可視化、新規論文のアラート設定などが可能な無料のリサーチ支援プラットフォーム。「文献探索のSpotify」とも呼ばれ、直感的なインターフェースで関連研究を芋づる式に発見できる。
  • Paperpal : 学術論文の英語品質向上に特化したAI校正ツール。一般的な文法・スペルチェックに加え、学術論文で求められる適切な言い回し、専門用語の整合性、文章構造に関する提案を行う。投稿先のジャーナル規定チェック機能も備える。
  • Writefull : 学術論文や研究文書に特化した英文校正・リライトツール。AIが大規模な学術論文コーパスに基づいて、より自然でアカデミックな表現を提案。論文のタイトル生成(Title Generator)や要旨作成支援(Abstract Generator)などの機能も。Overleaf連携も可能。
  • Scholarcy : 長い論文やレポート、書籍の章などをアップロードすると、AIが背景、目的、方法、主な発見、結論などのキーポイントを構造化された要約(フラッシュカード形式)として自動抽出。論文の概要を素早く把握するのに便利。参考文献リストの生成も可能。
  • Zotero : (AI直接ではないが重要) 研究者や学生に広く利用されている定番の無料文献管理ソフトウェア。Webページ、論文PDF、書籍情報などを簡単に収集・整理し、様々な引用スタイルでの参考文献リスト作成を自動化。論文執筆の効率を大幅に向上させる必須ツール。

📝 ノート管理 / 情報整理 / 知識ベース構築

ノート作成、情報整理、アイデアの関連付け、知識管理を支援するツール。AI機能を持つものも含む。

  • Notion : 「オールインワンワークスペース」として絶大な人気。テキスト、データベース、カレンダー、カンバン等を「ブロック」として自由に組み合わせる柔軟性が特徴。有料のNotion AIは、ページ内の情報に基づくQ&A、要約、翻訳、ブレインストーミング、文章作成、タスク自動生成など、ワークスペース内での生産性を大幅に向上させる。個人から大規模チームまで幅広く利用。
  • Obsidian : ローカル環境のMarkdownファイルで動作する高機能な知識ベース構築ツール。プラグインによる拡張性が非常に高く、ユーザーが自由に機能を追加・カスタマイズ可能。ノート間の繋がりを可視化するグラフビュー、双方向リンクが特徴。コア機能は無料。データがローカルにある安心感も魅力。AI機能はプラグインで追加可能。
  • Evernote : 長年にわたり定番ノートアプリとして利用されてきた。テキスト、画像、音声、PDF、Webクリップなどあらゆる情報を一元的に保存・整理・検索できる。複数デバイスでの同期もスムーズ。近年、タスク管理機能やAIによるノート検索機能(意味検索)も強化されている。
  • Logseq : オープンソースのアウトライナー兼知識ベース構築ツール。ローカルファイル優先(Markdown/Org mode)、双方向リンク、グラフビュー、ブロック参照、PDFアノテーション機能などを備える。デイリージャーナル機能も特徴。無料。プライバシーを重視するユーザーやRoam Researchの代替としても人気。
  • Roam Research : 双方向リンクとアウトライン構造を核とし、「ネットワーク思考」を促進するツールとして注目を集めた。デイリーノートを中心に、思考の断片を繋げながらアイデアを発展させるスタイルに適している。コアユーザーに根強い人気。有料サブスクリプションモデル。
  • Mem : 「自己組織化するワークスペース」をコンセプトに、AIがノート間の関連性を自動で見つけ出し、関連情報へのアクセスや知識の発見・活用を支援。タグ付けやフォルダ分けの手間を削減。会議メモやブレインストーミング、リサーチ情報の整理に有用な「Mem Chat」機能も搭載。
  • Capacities : オブジェクトベースのノートアプリ。テキスト、画像、PDF、人物、会議などを固有のタイプ(種類)を持つ「オブジェクト」として扱い、オブジェクト同士を双方向リンクで繋げることで、構造化された知識ネットワークを構築できる。グラフビューやカレンダービューも搭載。
  • NotebookLM : Google提供。ユーザーがアップロードした資料(PDF、テキストファイル、Googleドキュメント、Webサイト等)を学習ソース(情報源)とし、それに基づいて質問応答、要約、アイデア出し、文章作成などを行うAIノート。リサーチ、学習、報告書作成などの効率化に有用。無料。
  • OneNote : Microsoft提供のデジタルノートアプリ。自由なレイアウト、手書き入力、Office製品とのシームレスな連携が特徴。セクション、ページ、サブページで情報を階層的に整理。Microsoft 365のCopilot統合も進んでおり、AIによるノート整理や要約が可能に。無料利用可能。
  • Bear : Appleデバイス(Mac, iOS, iPadOS)専用。洗練されたデザインと軽快な動作が特徴のMarkdownエディタ兼ノートアプリ。タグ(#タグ名 や #複数語/タグ名#)による柔軟な整理が使いやすい。シンプルさを重視するユーザーに人気。有料版で同期やテーマ機能が利用可能。
  • Heptabase : ホワイトボード型のインターフェースを持ち、ノート、PDF、Webページなどをカードとして視覚的に配置し、それらを線で繋げて関連付けながら学習や研究、複雑なプロジェクトを進めるためのツール。思考のプロセスを可視化し、全体像を把握するのに役立つ。
  • Milanote : クリエイティブなプロジェクト(デザイン、執筆、マーケティング等)向けのビジュアルワークスペース。アイデア、ノート、画像、リンクなどを自由に配置できる無限のキャンバスを提供。ムードボード作成、ブレインストーミング、ストーリーボード作成、アイデア整理に活用される。

🎨 画像生成・デザイン

テキストや画像からの画像生成、画像編集・加工、デザインなどをAIが支援するツール。

AI画像生成 (テキストtoイメージ / イメージtoイメージ)

  • Midjourney : 高品質で芸術的な画像生成において分野をリード。独特のスタイルとプロンプトへの追従性の高さが特徴。現在はDiscordベースからWebインターフェースでの生成が主流になりつつある。プロンプトの工夫次第で多様な表現が可能。有料プランのみ。
  • Stable Diffusion : (Stability AI) オープンソースモデル(SD3等)が広く利用可能であり、技術進化が非常に速い。Automatic1111やComfyUIなどのWeb UIを通じてローカル環境で実行でき、ControlNetやLoRAなどの技術を用いた高度なカスタマイズやファインチューニングが可能な点が最大の魅力。研究開発コミュニティも活発。
  • Adobe Firefly : Adobe開発。Adobe Stockなどの許諾済みコンテンツで学習しており、著作権に配慮されているため、生成画像の商用利用における安全性が高いのが特徴。Photoshop, Illustrator等のAdobe Creative Cloud製品に深く統合され、クリエイティブワークフローを強力に支援。Web版単体でも利用可能。
  • DALL-E 3 : (OpenAI) ChatGPT Plus/Team/Enterprise, Microsoft Copilot Pro, API経由で利用可能。複雑なプロンプトの指示に対する忠実度が高く、特に画像内に意図したテキスト(文字)を描画する能力に優れている。ChatGPTとの対話を通じて画像を生成・修正できる点も便利。
  • Ideogram : 画像内に正確で見栄えの良いテキスト(文字)を描画する能力に優れており、ロゴデザイン、タイポグラフィ、ポスター、ミーム画像などの作成で注目を集めている。プロンプトを自動で改善・拡張してくれるMagic Prompt機能も便利。無料利用枠あり。
  • Leonardo AI : 特にゲームアセット制作やコンセプトアートなどの分野に強みを持つ画像生成プラットフォーム。独自の学習済みモデルや、ユーザーが自身のデータでモデルをファインチューニングする機能を提供。多様な画像編集ツールも統合されている。無料枠あり。
  • Playground AI : 独自のモデルやStable Diffusion系のモデル(Playground v2.5等)を利用可能。多機能なオンライン画像エディタが統合されており、生成した画像の編集や加工(背景除去、拡張など)をシームレスに行える。無料枠が比較的多いのも特徴。
  • Canva : 人気デザインツールCanva内の「Magic Media」機能として、テキストからのAI画像生成および動画生成を搭載。デザイン作成中に必要な素材を手軽に生成でき、非デザイナーでも直感的に利用可能。無料プランでも試用可。
  • Microsoft Copilot Designer : (旧 Bing Image Creator) DALL-E 3ベースの高品質な画像を無料で生成できる。MicrosoftアカウントがあればWebやCopilotアプリから手軽に試せるため、AI画像生成の入門としても適している。
  • DreamStudio : (Stability AI) Stable Diffusionの公式Webインターフェース。最新のStable Diffusionモデル(SD3等)を比較的早く試せる。クレジット制で、生成枚数に応じて課金される。APIアクセスも提供。
  • Nightcafe Creator : Stable Diffusion, DALL-E 2, CLIP-Guided Diffusionなど多様なAIモデルと豊富なスタイルプリセットを利用可能。生成した画像を公開・共有するコミュニティ機能も充実しており、他のユーザーの作品やプロンプトから学ぶこともできる。クレジット制、無料枠あり。
  • MyEdit : CyberLink社提供のオンライン写真・音声編集ツール群。AI画像生成機能のほか、AIによる高画質化、不要物除去、背景除去、アニメーション化、AIアバター生成など、多機能なAIツールを手軽に試せる。一部無料。
  • Shutterstock AI Image Generator : 大手ストックフォトサービスShutterstockが提供するAI画像生成ツール。生成した画像の商用利用ライセンスも取得可能な点が特徴で、ビジネス用途での利用に適している。
  • Fotor AI Image Generator : オンライン写真編集ツールFotor内のAI画像生成機能。テキストtoイメージだけでなく、イメージtoイメージ(画像を基に新しい画像を生成) も可能。様々なスタイルやアスペクト比に対応。

AI画像編集・加工

  • Adobe Photoshop (Firefly統合) : プロ向け写真編集ソフトの業界標準。Adobe FireflyのAI技術を統合し、「生成塗りつぶし(Generative Fill)」や「生成拡張(Generative Expand)」といった機能で、画像の追加、削除、拡張を自然言語指示で実行可能。編集ワークフローを劇的に効率化・高度化。
  • Canva (Magic Studio) : 人気デザインツールCanva内のAI機能群「Magic Studio」の一部。「Magic Edit(画像の一部を選択してテキストで指示し編集)」、「Magic Eraser(不要なオブジェクトを削除)」、「背景リムーバー」などをデザイン作成中に手軽に利用できる。非デザイナーにも使いやすい。
  • Remove.bg : 画像の背景を自動で高精度に除去し、透過PNGを作成する定番オンラインツール。人物や物体の切り抜きに特化しており、非常に簡単かつ高速に処理できる。Webサイト、デスクトップアプリ、APIで利用可能。無料版(低解像度)あり。
  • Magnific AI : 画像の高解像度化(アップスケーリング)とディテールアップに特化したAIツール。単に解像度を上げるだけでなく、AIが創造的にディテールを描き足すことで、元画像にはなかった質感を表現可能。AI生成画像の品質向上や、低解像度写真の復元・創造的加工に用いられる。
  • Artbreeder : 複数の画像を合成・編集して新しい画像を生成するユニークなツール。特に「ブリーディング」機能では、親となる画像の特徴を混ぜ合わせたり、「遺伝子」のようなパラメータを調整したりして、多様なバリエーションの画像を生成できる。ポートレートや風景などのカテゴリがある。
  • Let’s Enhance : AIによる画像の高解像度化、ノイズ除去、色補正、明るさ調整などを一括で行えるオンラインツール。特に古い写真や低画質な画像の品質改善に効果を発揮。複数の処理タイプを選択可能。無料お試し枠あり。
  • GFP-GAN / CodeFormer / Real-ESRGAN : (オープンソースモデル) 古い写真や低画質画像の高画質化・顔修復(Face Restoration)・超解像(Super Resolution) のための代表的なAI技術。これらを実装した様々なツール(Web UIやデスクトップアプリ)が公開されており、ローカル環境などで利用可能。

ロゴデザイン (AI)

  • Looka : 簡単な質問(業種、好きなスタイル、色など)に答えるだけで、AIが多数のロゴデザイン案を即座に生成。気に入ったデザインを選んで、フォント、色、レイアウトなどをカスタマイズ可能。ロゴだけでなく、名刺、SNSキット、ブランドガイドラインなどのブランドアセット一式も作成できる。
  • LogoAI : AIがプロフェッショナルなロゴデザインと、それに基づいたブランドガイドライン(使用フォント、カラーパレット等)を自動作成。多様なデザインテンプレートとカスタマイズオプションを提供し、ビジネスに必要なブランドアイデンティティ構築を支援。

デザインソフトウェア (AI機能付き)

  • Microsoft Designer : テキストで作りたいデザイン(例:「春のセール告知のインスタ投稿」)を説明するだけで、SNS投稿画像、プレゼンテーション、招待状、ポスターなどのデザイン案をAIが複数生成してくれるツール。画像生成(DALL-E)やテキスト生成も統合。無料で手軽に利用開始できる。
  • Icons8 Lunacy : 無料で利用できる多機能なグラフィックデザインソフトウェア(Windows, macOS, Linux対応)。ベクター編集、UIデザイン機能に加え、AIによる背景除去、画像アップスケーリング、顔生成、テキスト生成などの便利な機能を搭載している。Sketchファイルの編集も可能。

🎨 動画生成・編集

テキストや画像からの動画生成、AIアバター動画作成、動画編集の自動化・効率化を行うツール。

AI動画生成 (テキストto動画 / 画像to動画など)

  • OpenAI Sora : (現在、一部クリエイターや研究者への限定アクセス提供中) テキストプロンプトから最大1分程度の高品質で写実的な、あるいは創造的な動画を生成できるとされ、発表時に業界に大きな衝撃を与えた次世代動画生成モデル。物理法則の一貫性や複雑なシーン表現に優れるとされる。今後の一般公開やAPI提供が期待される。
  • Runway : AIによる動画生成・編集分野のパイオニア。Gen-3 Alphaなどの最新モデルにより、テキストや画像から高品質な動画を生成。さらに、動画の一部を動かす(Motion Brush)、動画内のオブジェクトを差し替える(Inpainting)、スローモーション化するなど、プロ向けの高度なAI映像編集ツール群「AI Magic Tools」 も提供。
  • Pika : テキストや画像から短い動画クリップ(通常3秒程度、延長可能)を生成するツールとして人気。カメラワークの制御(パン、ズーム等)、動画の領域拡張、アスペクト比変更、サウンドエフェクト追加など多彩な機能を持つ。比較的使いやすいインターフェースで、無料利用枠もあるため、多くのユーザーを集めている。
  • Luma AI Dream Machine : テキストプロンプトや画像から、物理的にリアルで動きのある高品質な短い動画(5秒)を生成するツールとして急速に人気上昇中。キャラクターの一貫性や滑らかな動きに定評がある。無料枠があるが、生成リクエストが混み合っており待機時間が長くなる場合がある。
  • Stability AI Stable Video : 画像から動画を生成するモデル(Stable Video Diffusion) を提供。短いクリップ生成が主だが、オープンソース版も公開されており、API経由やサードパーティツール(ComfyUIなど)で利用可能。テキストto動画モデルも開発中。
  • Google Veo : (研究・限定公開段階) Google版Soraとも位置付けられる高品質なテキストto動画生成モデル。最大1分超の1080p動画生成、多様な映像スタイル、プロンプトへの高い忠実度、編集機能などを特徴とする。将来的にYouTube Shortsなどへの統合も示唆されている。
  • Kling : (快手/Kuaishou開発) 中国発の高品質テキストto動画モデル。最大2分間の1080p/30fps動画生成、複雑な動きや物理シミュレーション能力の高さを特徴とする。現在は主に中国国内ユーザー向けにテスト提供されている段階。
  • Pictory.ai : ブログ記事、スクリプト、長尺動画などのテキストコンテンツから、関連するストック映像や画像をAIが自動で選択・組み合わせて動画を短時間で作成。AIによるナレーション追加や自動字幕生成も可能。コンテンツマーケティングや教育動画制作の効率化に便利。
  • Lumen5 : Pictoryと同様に、ブログ記事やテキストコンテンツを基に、AIが自動でマーケティング/SNS向けの動画を生成。豊富なテンプレートとカスタマイズオプションが用意されており、ブランドに合わせた動画を簡単に作成できる。
  • Kaiber : 画像やテキスト、あるいは既存の動画を基に、音楽のリズムや雰囲気に合わせた視覚的に魅力的なアート風動画(オーディオリアクティブビデオ等)を生成することに強みを持つ。ミュージックビデオやプロモーション映像、デジタルアート制作などに活用される。
  • Steve AI : テキストスクリプトやブログ記事から、アニメーション動画や実写風動画をAIが自動生成。多様なキャラクター、背景、テンプレートが用意されており、特にプレゼンテーション、広告、教育、YouTube動画などの用途向けに設計されている。

AIアバター動画生成

  • Synthesia : 企業向けAIアバター動画作成プラットフォームの代表格。160種類以上の多様なAIアバターと130以上の言語・アクセントで、入力したテキストから自然な口パク(リップシンク)の動画を数分で生成。研修資料、製品説明、社内報などに広く活用されている。
  • HeyGen : リアルなAIアバターを用いた動画作成が可能。自身の姿からカスタムアバターを作成する機能や、 「Video Translate」機能(アップロードした動画の人物の口パクを、翻訳された別言語の音声に合わせて自然に動かす)が特に注目されている。無料プランあり。
  • Colossyan : 主に研修・教育コンテンツ(L&D)動画作成に特化したAIアバタープラットフォーム。多様なアバターやテンプレートを提供し、PowerPointからの変換や、インタラクティブな要素(クイズ等)を追加できる会話型AI機能も搭載。

AI動画編集・効率化

  • OpusClip : 長尺の動画(ポッドキャスト、ウェビナー、講演など)をアップロードすると、AIがバイラルヒットしそうなハイライト部分を自動的に複数抽出し、それぞれをSNS(TikTok, YouTube Shorts, Instagram Reels等)に適した縦型短尺動画として生成・編集してくれるツール。動画コンテンツの再利用と拡散を効率化。
  • Descript : 音声・動画ファイルをアップロードすると高精度で自動文字起こしを行い、生成されたテキストを編集するだけで、対応する動画・音声部分がカット・編集される画期的なインターフェースを持つ。AIによる音声補正(Studio Sound)、フィラーワード(「えーと」等)除去、AIアバター機能も強力。ポッドキャストやインタビュー動画編集に最適。
  • VEED.IO : ブラウザ上で動作するオンライン動画編集ツール。AIによる自動字幕起こし(多言語対応)、翻訳、背景除去、ノイズ除去、視線補正(テレプロンプター機能) など、便利なAI機能を多数搭載。テンプレートも豊富で、専門知識がなくても手軽に動画編集を始められる。
  • Wisecut : AIが動画編集プロセスを自動化・効率化するツール。長時間の無音部分の自動カット、会話のパンチイン(強調)、スマート背景ノイズ除去、BGMの自動調整、字幕生成などを行い、編集にかかる時間を大幅に短縮。特に会話主体の動画(Vlog、インタビュー等)に有効。
  • Adobe Premiere Pro (AI機能) : プロフェッショナル向け動画編集ソフトの定番。近年AI機能を強化しており、「文字起こしベースの編集」(テキスト編集で動画をカット)、「オートリフレーム」(動画のアスペクト比を自動調整)、「音声の自動ダッキング」などを搭載。Adobe Fireflyの動画生成・編集モデルの統合も期待される。
  • Filmora : Wondershare社開発の動画編集ソフトウェア。初心者から中級者にも使いやすいインターフェースが特徴。AI Copilot編集(編集操作をAIに相談)、AIスマートカットアウト(人物・オブジェクトの精密な切り抜き)、AIテキストベース編集、AI音楽ジェネレーターなどのAI機能を搭載し、効率的な動画制作を支援。

🎵 音声・音楽生成 / 音声処理

テキストからの音楽・音声生成、音源分離、ノイズ除去、音声編集などを行うツール。

AI音楽生成

  • Suno AI : AI音楽生成を一般に広く普及させた立役者的ツール。テキストで歌詞、曲のスタイル(J-POP, Rock, Jazz等)、テンポなどを指示するだけで、ボーカル付きのオリジナル楽曲(通常2分程度)を数分で生成。日本語ボーカルの品質も比較的高く、多様なジャンルに対応。無料利用枠あり、DiscordやWebアプリで利用可能。
  • Udio : Sunoと並び、現在最も人気のあるAI音楽生成ツールの一つ。テキスト指示から非常に高品質で多様なジャンルの楽曲(ボーカル、インストゥルメンタル)を生成できる。特に生成される楽曲の音質や構成の自然さが高く評価されている。無料利用枠あり、Webアプリで提供。
  • Stability AI Stable Audio : Stability AIが開発する高品質な音楽・効果音生成モデル (Stable Audio 2.0等)。テキストからの楽曲・効果音生成、アップロードしたオーディオに基づくAudio-to-Audio変換、ボーカル生成などが可能。生成時間の長さや音質の高さに定評。商用利用可能なプランも提供。Web UIやAPIで利用できる。
  • Soundful : 動画制作者、配信者、アプリ開発者などをターゲットに、ジャンル、ムード、テンポなどを指定して、カスタマイズされた高品質なロイヤリティフリーBGMをAIが生成するサービス。生成された楽曲は、サブスクリプションに応じて商用利用も可能。
  • Boomy : 非常に簡単な操作でオリジナル楽曲をAIが生成。ユーザーはいくつかのスタイルを選択し、AIに生成させるだけ。生成された楽曲をカスタマイズ(楽器の追加/削除など)し、各種音楽配信サービス(Spotify, Apple Music等)に配信申請することも可能。
  • Riffusion : Stable Diffusionの技術を応用したユニークな音楽生成アプローチ。テキストプロンプトからスペクトログラム(音の周波数分布を視覚化した画像)を生成し、それを音声に変換する。特定の楽器やスタイルを指定した短い音楽ループやサウンドスケープ生成に面白い結果が得られることがある。

AI音声合成 (Text-to-Speech)

  • ElevenLabs : 驚くほど自然で人間らしい感情表現豊かなAI音声を生成できることで知られる業界リーダー。多様な言語(日本語含む)に対応し、声のトーンや感情のニュアンスを細かく調整可能。少量の音声サンプルから特定の声を再現するボイスクローニング機能(倫理的利用が前提)も提供。API利用も活発で、多くのサービスに組み込まれている。
  • Voicevox : 無料で使える高品質な日本語音声合成ソフトウェア(Windows, Mac, Linux対応)。」 「ずんだもん」「四国めたん」など、様々な個性を持つキャラクター音声ライブラリが利用可能で、ゲーム実況や動画ナレーションなどで広く活用されている。イントネーションやアクセントの詳細な調整も可能。利用規約内であれば非商用・商用問わず利用できる場合が多い。
  • Murf.ai : プレゼンテーション、eラーニング、広告ナレーション、オーディオブックなどの用途に適したプロフェッショナル品質のAI音声ライブラリを提供。120以上の言語と多様な声色・アクセントを持つAIボイスアクターを選択可能。テキスト入力だけでなく、音声のトーン、ピッチ、速度の調整や、ボイスクローニング機能も備える。
  • Microsoft Azure AI Speech (TTS) : Microsoft Azureが提供するクラウドベースの高品質TTSサービス。非常に多くの言語と地域に対応し、多様な音声スタイル(ニュースキャスター風、カスタマーサービス風、感情表現など)を選択可能。カスタムボイス(自社ブランドの声)の作成にも対応。主にAPI経由での利用。
  • Google Cloud Text-to-Speech : Google Cloud Platformが提供するTTSサービス。DeepMindのWaveNet技術などを用いた、自然で人間らしい高品質な音声モデルを利用可能。多言語対応、SSML(音声合成マークアップ言語)による詳細な発話制御、カスタムボイス作成に対応。主にAPI経由での利用。

📧 メール支援 AI

メール作成、要約、管理、マーケティングなどをAIが支援するツール。

  • Shortwave : GmailをAIで強化する次世代メールクライアント。メールの自動要約(長文メールの内容把握を高速化)、AIによる下書き作成・リライト、優先度に基づいた自動分類(トリアージ)、スヌーズ、リマインダー設定などが可能。大量のメール処理を効率化し、「受信トレイゼロ」達成を支援。チーム機能も充実。
  • Superhuman : 「最速のメール体験」を謳う高価格帯(月額$30程度)のプレミアムメールクライアント(Gmail, Outlook対応)。キーボードショートカット中心の高速な操作性と、AIによるメール要約、下書き作成・改善提案、リマインダー、最適な送信時間提案、開封通知などの高度な機能を提供。メール業務に多くの時間を費やすヘビーユーザーやエグゼクティブ向け。
  • Klaviyo AI : 人気のEコマース向けメールマーケティングプラットフォームKlaviyoに搭載されたAI機能群。効果的な件名やメール本文コンテンツの生成支援、顧客セグメンテーションの最適化提案、顧客の行動予測(購入確率など)、最適なメール送信タイミングの提案など、データに基づいたマーケティング活動をAIが支援。
  • Mailchimp AI Features : 大手メールマーケティングプラットフォームMailchimp内のAI機能。メールキャンペーンのコンテンツ作成支援(下書き、アイデア出し、AIによる画像生成)、効果の高い件名や送信時間の最適化提案、ターゲットセグメントの提案など、メールマーケティングの効率と効果を高めるためのツールを提供。

📊 プレゼンテーション生成 AI

テキストや指示に基づいて、プレゼンテーション資料のデザインや構成をAIが自動生成するツール。

  • Tome : テキストで作りたいプレゼンのテーマや概要を入力すると、AIがストーリー構成を考え、テキストと画像(DALL-E等によるAI生成画像を含む)からなる、視覚的に魅力的でインタラクティブなプレゼンテーション資料(Tomeと呼ばれる)を自動生成。デザイン性が高く評価されており、動画やWebコンテンツの埋め込みも可能。アイデアの壁打ちや草案作成に有効。
  • Gamma : Tomeと同様に、簡単な指示(テキスト入力やドキュメントのインポート)からプレゼンテーション、ドキュメント、WebページをAIが自動生成するツール。多様なテンプレートやレイアウトが用意されており、Notionのようなブロックベースの編集インターフェースで、生成後のコンテンツを柔軟にカスタマイズできる点が特徴。共同編集も可能。
  • Microsoft PowerPoint (Copilot) : (再掲) 定番プレゼンテーションソフトPowerPointも、Microsoft Copilot for Microsoft 365(有料)を導入することでAI機能を活用可能。既存のWord文書などからプレゼンテーションの骨子を自動生成したり、スライドの内容に合ったデザインやレイアウトを提案したり、スピーカーノートを作成したりと、資料作成の大幅な効率化が期待できる。Officeユーザーに便利。

🌐 Webサイト構築 AI

テキストや簡単な指示に基づいて、Webサイトのデザインやコンテンツ、構造をAIが自動生成するツール。

  • Framer AI : 人気のノーコードWebサイトビルダーFramerに搭載されたAI機能。テキストプロンプトを入力するだけで、Webサイト全体のデザイン、レイアウト、基本的なコピーライティング(文章)をAIが自動生成・修正できる。生成後もFramerの強力なエディタで自由にデザインを調整可能で、デザインの自由度が高い点が魅力。
  • Durable : 業種やビジネス名、所在地などを入力すると、AIがわずか数十秒でランディングページ、コピー(文章)、画像(ストックフォト)、お問い合わせフォームなどを含む、ビジネス用途に適したWebサイト全体を自動生成するサービス。中小企業や個人事業主が迅速かつ簡単にWebサイトを立ち上げるのを支援。CRMや請求書発行機能も統合。
  • Wix ADI (Artificial Design Intelligence) : 大手WebサイトビルダーWixが提供するAIサイト作成機能。いくつかの簡単な質問(サイトの目的、必要な機能、好みのデザインなど)に答えるだけで、AIが業種や目的に合わせて最適化されたWebサイトのデザインと初期コンテンツ(テキスト、画像)を自動生成。初心者でも手軽にプロフェッショナルなWebサイトを作成開始できる。

🤖 AIキャラクター / ロールプレイング

AIキャラクターとの対話やロールプレイングを楽しむためのプラットフォーム。

  • Character.ai : 様々なキャラクター(歴史上の人物、アニメ・ゲームの登場人物、あるいはユーザーが自由に作成したオリジナルキャラクター)と自由に会話できる、非常に人気の高いAIチャットプラットフォーム。エンターテイメント、ロールプレイング、言語学習、アイデアのブレインストーミングなど、多様な用途で活用されている。複数のキャラクターと同時に会話できるグループチャット機能も。基本無料利用可能。

⚡ 生産性向上・業務支援

会議支援、スケジュール管理、タスク管理、コミュニケーション効率化など、日常業務やチームの生産性を向上させるツール。(メール、プレゼンを除く汎用的なもの)

統合ワークスペース/ドキュメント (AI機能付き)

  • Microsoft Loop : テキスト、リスト、テーブルなどの共同編集可能なコンポーネント(部品)を中心とした新しいタイプのワークスペース。アイデアの整理、プロジェクトの進行状況管理、会議メモなどに活用できる。Microsoft 365 (Teams, Outlook等) とシームレスに連携。Copilot AIによるコンテンツ生成や要約機能も搭載。
  • Coda : ドキュメントとスプレッドシート、データベース、さらには簡単なアプリケーション構築の機能を融合した「Doc as an App」プラットフォーム。非常に柔軟性が高く、プロジェクト管理、Wiki、CRMなど多様な用途のテンプレートが豊富。Coda AIとして、コンテンツ生成、要約、アクションアイテム抽出などのAI機能も統合されている。

Officeスイート/グループウェア連携AI

  • Microsoft Copilot for Microsoft 365 : Word, Excel, PowerPoint, Outlook, Teamsといった日常的に使うMicrosoft 365アプリ内での作業を、文脈を理解したAIが強力に支援。文書作成、データ分析・可視化、プレゼン作成、メール作成、会議の要約などを効率化。主に企業向けの有償ライセンスが必要。
  • Google Workspace (Gemini統合) : Gmail, Google Docs, Sheets, Slides, MeetなどのGoogle Workspaceアプリ内でGemini AIが利用可能になるアドオン(有料)。メールの下書き作成や要約、文書の作成・校正、スプレッドシートでのデータ分析支援、プレゼン資料の自動生成、会議の要約(一部機能)などを提供。個人向けにもGemini Advanced等に含まれるプランあり。

会議支援 (文字起こし/要約/アクション)

  • Otter.ai : 英語のオンライン会議(Zoom, Teams, Meetなど)や対面会議のリアルタイム文字起こし・録音・要約ツールの定番。話者分離機能で誰が何を話したかを記録し、会議後にはAIが自動で要約(Otter AI Chatで質問も可能)を作成。会議の議事録作成の手間を大幅に削減。無料プランあり。日本語対応は限定的。
  • Fireflies.ai : オンライン会議(Zoom, Teams, Meet, Webex等)にAIボット(Fred)が自動で参加し、会議内容を録画・文字起こし・要約。さらに、アクションアイテム(ToDo)の抽出、会話トピックの分析、重要箇所のハイライトなども行う。多言語に対応しており、日本語の精度も向上中。会議後のフォローアップを効率化。
  • Fathom : Zoom, Google Meet, Microsoft Teamsなどのオンライン会議を自動で録画・文字起こしし、会議中にクリック一つで重要な瞬間をハイライト(ブックマーク) できる。会議後には、ハイライト部分を含むAIによる要約を自動生成し、CRM(Salesforce等)やSlackに連携可能。多言語対応。無料プランでも十分に活用可能。
  • tl;dv : (too long; didn’t view の略) Google Meet, Zoom, Microsoft Teamsに対応した会議録画・文字起こしツール。会議中にタイムスタンプ付きでメモを取ることができ、そのメモや文字起こしテキストから重要な部分を簡単にクリップ(短い動画)として切り出して共有可能。AIによる多言語要約機能も。無料プランが比較的寛大。

スケジュール/時間管理 (AI)

  • Reclaim.ai : Google Calendarと連携し、タスク、習慣(運動、休憩など)、1on1ミーティングなどを、AIがあなたの働き方や優先度を学習しながら、空いている時間に自動でスケジューリングしてくれる。急な予定変更にも柔軟に対応し、カレンダーを動的に最適化。集中時間を確保するのにも役立つ。
  • Clockwise : (Atlassianが買収) 主にチーム利用を想定し、メンバー全員のカレンダーをAIが分析・最適化することで、会議の断片化を防ぎ、まとまった集中時間(Focus Time)を各メンバーのために確保するよう、会議スケジュールを自動で調整してくれる。Google Workspace, Slackと連携。
  • Motion : タスク管理、プロジェクト管理、カレンダー機能を一つに統合し、AIが締め切りや優先度、依存関係などを考慮して、全てのタスクと会議を含む最適な1日のスケジュールを自動で作成・調整してくれるインテリジェントアシスタント。やるべきことを入力するだけで、いつ何をするかをAIが決めてくれる。

プロジェクト/タスク管理 (AI機能付き/なし含む)

  • Asana : チームでのプロジェクト管理・タスク管理の代表的なツールの一つ。リスト、ボード(カンバン)、タイムライン(ガントチャート)、カレンダーなど多様なビューでタスクを管理。近年、AI機能「Asana Intelligence」 を導入し、タスクの要約、進捗レポート作成支援、目標設定支援などを強化。
  • ClickUp : 「One app to replace them all」を掲げる、非常に多機能なプロジェクト管理・生産性向上ツール。タスク管理、ドキュメント、ホワイトボード、チャットなど多くの機能を統合。 「ClickUp Brain」としてAI機能を組み込み、タスクの自動生成、コンテンツ作成、要約、メール作成などを支援。
  • Monday.com : 「ワークOS」として、プロジェクト管理だけでなく、CRM、開発、マーケティングなど、様々な業務プロセスを構築・管理できる柔軟性の高いプラットフォーム。monday AIとして、メール作成支援、テキスト要約・生成、タスクの自動生成、データ分析の支援などの機能を提供。カスタマイズ性が高いのが特徴。
  • Trello : シンプルで直感的なカンバン方式のタスク管理ツールとして人気。カードをリスト間でドラッグ&ドロップするだけの簡単な操作性が魅力。自動化機能「Butler」 に加え、親会社Atlassianの *「Atlassian Intelligence」 との連携により、タスク要約やコンテンツ生成などのAI機能も利用可能になってきている。
  • Taskade : リアルタイムでの共同編集が可能なアウトライナー、タスク管理、ノート作成、マインドマップ、チャット機能などを統合したツール。AIチャットボット、ワークフロー(テンプレート)のAI生成、コンテンツ作成支援など、AI機能が深く統合されているのが特徴。豊富なテンプレートも魅力。

コミュニケーション (AI機能付き)

  • Slack : ビジネスチャットの定番ツール。チャンネルでの会話、ダイレクトメッセージ、ファイル共有などを通じてチームのコミュニケーションを円滑化。有料アドオン 「Slack AI」 を導入すると、未読チャンネルの要約(キャッチアップ)、スレッドの要約、AIによる検索機能強化などが利用可能になり、情報過多の解消や効率的な情報アクセスを支援。
  • Microsoft Teams : Microsoft 365の一部として提供されるコミュニケーション・コラボレーションハブ。チャット、オンライン会議、ファイル共有、アプリ連携などが可能。Copilot for Microsoft 365との統合により、会議のリアルタイム要約や議事録作成、チャットの要約、メッセージ作成支援、会議中のインサイト表示などの強力なAI機能が利用できる。

カスタマーサポート (AIチャットボット/効率化)

  • Intercom : 顧客エンゲージメントプラットフォームのリーダー。Webサイトやアプリ内でのライブチャット、メッセージング、ヘルプセンター機能を提供。AIチャットボット「Fin」 は、過去のサポート履歴やヘルプ記事を学習し、人間のような自然な対話で顧客からの問い合わせに24時間365日、即座に自動応答。サポート担当者の負荷を軽減。
  • Zendesk AI : 大手カスタマーサービスプラットフォームZendeskが提供するAI機能群。問い合わせ内容に基づくAIによる自動応答(ボット)、チケットの自動分類・優先順位付け、適切な担当者へのインテリジェントルーティング、返信文面の提案、顧客感情分析などを通じて、サポート業務全体の効率化と品質向上を実現。
  • Tidio : 中小企業向けに人気のWebサイト向けライブチャット&AIチャットボットプラットフォーム。手頃な価格で導入しやすく、直感的なインターフェースが特徴。AIチャットボット「Lyro AI」 は、FAQを学習し、訪問者からの質問に対して自然な会話で自動対応。リード獲得や顧客満足度向上に貢献。

情報収集/学習支援

  • Readwise Reader : Web記事、ニュースレター、PDF、電子書籍、Twitterスレッドなどを一元的に集約し、後で読む(Read-it-later)ためのリーダーアプリ。ハイライトやメモを取りながら読むことができ、それらはReadwise本体に同期され、復習(Spaced Repetition)に活用できる。AIによる要約機能「Ghostreader」 も搭載。
  • Glasp : WebページやPDF上のテキストをハイライトし、メモを追加すると、それらをオンラインで公開・共有できるソーシャルWebハイライター。他のユーザーのハイライトを見たり、自分の学びを共有したりできる。AIによるコンテンツ要約機能も搭載されており、効率的な情報収集と知識共有を支援。Chrome拡張機能がメイン。

文字起こしサービス/ツール

  • Submagic : 特にSNS(TikTok, Reels, Shorts)向けの短尺動画に特化。アップロードした動画の音声をAIが認識し、スタイリッシュなキャプション(字幕)を、絵文字やキーワードのハイライト、トランジション効果などを付けて自動生成してくれる。動画のエンゲージメントを高めるのに役立つ。
  • AssemblyAI : 開発者向けの高精度な音声認識(Speech-to-Text)APIを提供。文字起こしだけでなく、話者分離(誰が話したか)、自動要約、トピック検出、感情分析、個人情報マスキング(PII Redaction) など、音声データを活用するための包括的な機能を提供。多くのアプリケーションの音声機能の裏側で利用されている。
  • Happy Scribe : 高精度な文字起こし(トランスクリプション)と翻訳サービス。多くの言語に対応。AIによる自動処理に加え、人間(プロの文字起こし者や翻訳者)による校正オプションも提供しており、非常に高い精度が求められる場合に有効。インタビュー、会議、動画コンテンツなどの文字起こしに利用される。

👨‍💻 開発・コーディング支援

コーディングの補完・生成、コードエディタ、リファクタリング、ドキュメント作成、ノーコード/ローコード開発などをAIが支援するツール。

AIコード補完 / 生成 / チャット

  • GitHub Copilot : 「AIペアプログラマー」として開発者の生産性を劇的に向上させる代表的ツール。主要なIDE(VS Code, Visual Studio, JetBrains IDEs, Neovim等)内で、文脈に応じたコード補完・生成、自然言語での指示に基づくコードブロック生成、チャット形式での質問応答、コードの説明、バグ修正提案、テストコード生成、ドキュメント生成支援などを行う。個人・法人向けプランあり。
  • Amazon Q Developer : AWSが提供するAI開発者アシスタント。一般的なコード生成・補完・デバッグ支援に加え、特にAWSサービスに関する質問応答、ベストプラクティスの提示、トラブルシューティング、AWSリソースの操作支援に強みを持つ。IDE(VS Code, JetBrains)、AWSコンソール、Slackなど様々な環境で利用可能。
  • Google Gemini Code Assist : Google Cloudが提供するAIコーディング支援ツール (旧 Duet AI for Developers)。IDE (VS Code, JetBrains等) 内で、高品質なコード補完・生成、チャットを通じたコード説明やデバッグ支援、脆弱性スキャン、ライセンスチェックなどを提供。Google Cloudサービスとの連携や、大規模なコードベース(最大100万トークン)の理解に強みを持つ。
  • Tabnine : 様々なIDE(VS Code, JetBrains, Sublime Text, Eclipse等)に対応する老舗のAIコード補完ツール。ローカル環境でのモデル実行オプションも提供しており、コードのプライバシーやセキュリティを重視する企業向けにも展開。チームでの利用に適した機能やカスタマイズ性も提供。
  • Sourcegraph Cody : コード検索・インテリジェンスプラットフォームSourcegraphが提供するAIコーディングアシスタント。リポジトリ全体や複数のリポジトリを含む広範なコードベースを理解し、その文脈に基づいたより正確なコード生成、コード説明、リファクタリング、ドキュメント作成が可能。オープンソース(Apache 2.0)版も提供されている。
  • Replit AI : 人気のブラウザベースIDE「Replit」に統合されたAI機能群。コード補完、コード生成、デバッグ支援、コード説明、チャット形式での質問応答(Ghostwriter) などを、コーディング環境内でシームレスに利用できる。教育用途やプロトタイピングに便利。
  • Windsurf : 個人開発者向けには無料で強力な機能を提供するAIコード補完・チャットツール。多くのプログラミング言語とIDE(VS Code, JetBrains, Eclipse, Jupyter等)をサポート。コード補完の速度と精度に定評があり、GitHub Copilotの有力な代替候補として注目されている。企業向けプランも提供。

AI搭載コードエディタ

  • Cursor : VS Codeをベースに、AI機能をネイティブかつ深く統合した次世代コードエディタ。エディタ内で自然言語によるコード生成・編集指示(例:「この関数をリファクタリングして」)、AIとのチャットによるデバッグ支援、リポジトリ全体やドキュメントを参照した上でのコード生成・質問応答などがシームレスに行える。「AIファースト」な開発体験を提供。ローカルLLM利用もサポート。

AI搭載ターミナル

  • Warp : Rustで構築された、高速でモダンなUIを持つ次世代ターミナル(macOS, Linux)。AIコマンド検索(やりたいことを自然言語で書くと対応コマンドを提案)、AIによるコマンドエラー解説、入力補完、ワークフロー(よく使うコマンド列)の保存・共有機能などを搭載し、ターミナル操作を効率化・快適化する。

コード解析 / リファクタリング / テスト生成 (AI)

  • GitHub Copilot Enterprise : GitHub Copilotの企業向け最上位プラン。個人向け機能に加え、組織内のプライベートリポジトリのコードベース全体をAIが理解し、組織固有のコード規約やライブラリに基づいたより的確なコード提案や分析が可能。プルリクエストの要約作成、ドキュメント検索などの機能も提供し、チーム開発を加速。

ドキュメント自動生成 (AI)

  • Mintlify Writer : コード(関数、クラスなど)とその周辺のコメントから、高品質で分かりやすい技術ドキュメント(Docstringsなど)をAIが自動生成してくれるツール。ドキュメント作成・メンテナンスの手間を大幅に削減し、コードの可読性と保守性を向上させる。VS Code拡張機能などで利用可能。

ノーコード / ローコード (AI連携含む)

  • Bubble : コーディング不要で複雑なWebアプリケーションを開発できる代表的なノーコードプラットフォーム。ドラッグ&ドロップのインターフェースで、デザイン、データベース設計、ワークフロー(ロジック)を視覚的に構築可能。外部API連携やプラグインによる拡張性も高い。近年、AIモデル連携機能なども強化されている。
  • v0 by Vercel : テキストプロンプトや簡単なワイヤーフレーム画像から、ReactベースのUIコンポーネントコード(shadcn/ui と Tailwind CSS を使用)をAIが生成してくれるサービス。生成されたコードをコピーしてプロジェクトに組み込んだり、反復的に修正したりできる。フロントエンド開発のプロトタイピングや実装を高速化。

🔄 自動化ツール / RPA / iPaaS

異なるWebサービスやアプリケーションを連携させ、ワークフローや定型業務を自動化するツール。AI機能の統合が進んでいる。

  • Zapier : iPaaS(Integration Platform as a Service)の代表格。Gmail, Slack, Google Sheets, Salesforceなど数千以上のWebアプリケーション連携に対応。「Zap」と呼ばれる自動化ワークフロー(トリガーとアクションの組み合わせ)をノーコードで簡単に作成できる。Zapier AIにより、ワークフローの自動作成支援や、GPTなどのAIモデルをワークフローに組み込むことも可能。
  • Make.com : (旧 Integromat) Zapierと並ぶ人気のiPaaS。視覚的なドラッグ&ドロップインターフェースで、より複雑なワークフロー(シナリオ)を構築できる点が特徴。条件分岐、繰り返し処理、エラーハンドリングなども柔軟に設定可能。多くのアプリに対応し、API連携も強力。無料プランあり。
  • n8n : オープンソース(ソースコード公開、セルフホスト可能)またはクラウド提供のワークフロー自動化ツール。ノードベースの視覚的なワークフロービルダーで、プログラミング知識がなくても多様なアプリ連携やデータ処理が可能。AIモデル連携ノードも用意されている。拡張性が高く、開発者にも人気。無料プランあり(セルフホストなら制限少ない)。
  • IFTTT : 「If This Then That」の名の通り、非常にシンプルな「アプレット」(もし「これ」が起きたら、「あれ」を実行する)を作成して、Webサービス(SNS、ニュースサイト等)やスマートホームデバイス(スマートライト、センサー等)を連携させるサービス。個人利用や簡単な自動化に適している。
  • Pabbly Connect : 多くのアプリケーション連携に対応する自動化ツール。ZapierやMakeの代替として、比較的安価な料金プラン、特に買い切り(Lifetime Deal)プランを提供している場合があることが特徴。インターフェースも直感的で、トリガー、アクション、フィルターなどを設定してワークフローを構築。
  • Bardeen : Chromeブラウザ拡張機能をベースとした自動化ツール。現在開いているWebサイトからの情報抽出(スクレイピング)、繰り返し行うWeb操作の記録・再生、他のアプリとの連携(Google Sheets, Notion等)などをAIが支援・自動化。「Playbook」と呼ばれる自動化レシピを共有・利用できる。手動トリガーや定時実行も可能。
  • Workato : 主に企業全体の業務プロセス自動化(Enterprise Automation)を実現するためのエンタープライズ向けiPaaSプラットフォーム。アプリケーション統合、データ連携、プロセス自動化を包括的に提供。AI/ML機能を活用したインテリジェントな自動化も可能。セキュリティやガバナンス機能も充実。
  • Microsoft Power Automate : Microsoft Power Platformの一部。Microsoft 365 (Excel, SharePoint, Teams等) や Azure、Dynamics 365 といったMicrosoft製品との深い連携が強み。クラウドベースのAPI連携(iPaaS)に加え、RPA機能(Power Automate Desktop、無料あり) や、AI Builderによるドキュメント処理、予測モデルなどのインテリジェント自動化機能も提供。
  • UiPath : エンタープライズRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)市場のリーディングプラットフォームの一つ。デスクトップ操作の自動化、Web操作、基幹システム連携など、幅広い定型業務の自動化を実現。AI Centerを通じて、機械学習モデルの組み込みやAIスキル(文書理解、チャットボット等)の活用が可能。大規模導入実績多数。
  • Automation Anywhere : UiPathと並ぶ大手エンタープライズ向けRPAプラットフォーム。クラウドネイティブなアーキテクチャを特徴とする。AI/ML機能(IQ Botによる文書処理、Discovery Botによるプロセス発見など)を統合したインテリジェントオートメーションを提供。分析機能やガバナンス機能も充実。
  • Tray.io : API統合と自動化に特化したモダンなiPaaSプラットフォーム。視覚的なワークフロービルダーに加え、複雑なロジックやカスタムコードの実装にも対応できる柔軟性を持つ。コネクタ(アプリ連携)も豊富で、SaaS間のデータ連携やカスタム自動化ニーズに対応。開発者フレンドリーな側面も。
  • Huginn : 自分だけの自動化エージェントを作成・管理できるオープンソースツール。Webサイトの変更監視、情報収集、イベントのトリガー実行などを、ユーザーが「エージェント」を定義して自動化する。プログラミングの知識が必要だが、非常に柔軟で強力なカスタム自動化が可能。IFTTTやZapierのセルフホスト版のような位置づけ。

📈 機械学習・データ分析プラットフォーム / フレームワーク

機械学習モデルの開発、トレーニング、デプロイ、データ分析を行うための基盤やツール。

統合MLプラットフォーム (クラウド)

  • Google Cloud Vertex AI : Google Cloud Platform (GCP) 上の統合AIプラットフォーム。データ準備、カスタムモデル開発(TensorFlow, PyTorch等)、AutoML(コーディング不要のモデル構築)、生成AI(Gemini API, 基盤モデル等)の活用、MLOps(モデルのデプロイ、監視、管理)機能まで、AI/ML開発ライフサイクル全体をカバー。フルマネージドでスケーラブル。
  • Amazon SageMaker : AWSが提供する包括的な機械学習プラットフォーム。データラベリング、ノートブック環境(SageMaker Studio)、モデル構築アルゴリズム、分散トレーニング、ワンクリックデプロイ、モデル監視、MLOps機能(SageMaker Pipelines等)など、MLプロジェクトのあらゆる段階をサポートする非常に豊富な機能群を持つ。
  • Microsoft Azure Machine Learning : Microsoft Azure上のMLサービス。デザイナー(GUIベースのワークフロー構築)SDK(Python等) 、CLI、AutoMLなど、スキルレベルに応じた多様なモデル開発・トレーニングツールを提供。Azureの他サービス(Azure Databricks, Azure OpenAI Service等)との連携も強み。エンタープライズ向けのセキュリティ・ガバナンス機能も充実。

統合MLプラットフォーム (オンプレ/クラウド)

  • Databricks : Apache Sparkの創始者たちが設立。データレイクハウス(データレイクとデータウェアハウスの利点を統合)を基盤とした、データエンジニアリング、データ分析(SQL)、機械学習、生成AIのための統合プラットフォーム。大規模データ処理(ETL)とインタラクティブな分析、チームでの共同作業に強み。クラウド(AWS, Azure, GCP)上で提供。MLflowも統合。
  • KNIME : オープンソース(無料)で提供されるGUIベースのデータ分析・統合プラットフォーム。プログラミング不要で、ノード(データ読み込み、加工、可視化、MLアルゴリズム等)を繋げていくことで、視覚的にデータ処理や機械学習のワークフローを構築・実行できる。拡張機能も豊富。デスクトップ版とサーバー版(有料)がある。
  • RapidMiner : (Altairが買収) KNIMEと同様に、GUIベースでエンドツーエンドのデータサイエンスプロセス(データ準備、特徴量エンジニアリング、機械学習モデル構築・評価、モデル運用)をカバーするプラットフォーム。AutoML機能やテキスト分析機能も強力。教育機関や企業で広く利用されている。

AutoML (自動機械学習)

  • DataRobot : エンタープライズ向けのAutoMLおよびAIプラットフォームのリーダー。データ投入後、数百〜数千の機械学習モデル(回帰、分類、時系列予測など)を自動的に構築・比較・選択し、最適なモデルを提案。モデルの解釈性(なぜその予測か)、運用(デプロイ、監視)、ガバナンス機能も充実。AI導入の加速を支援。
  • Vertex AI AutoML : (Google Cloud) Vertex AIプラットフォーム内で提供されるAutoML機能。表形式データ、画像、動画、テキストデータ(分類、エンティティ抽出、感情分析)に対応。GUIを通じて、コーディングなしで高品質なカスタム機械学習モデルを作成・デプロイできる。
  • Azure Machine Learning AutoML : Azure Machine Learningサービス内で提供されるAutoML機能。分類、回帰、時系列予測、コンピュータビジョン(画像分類、物体検出)、NLP(テキスト分類、固有表現認識) などのタスクに対応。GUI、SDK、CLIから利用可能で、モデルの透明性や公平性の評価機能も含む。
  • SageMaker Autopilot : (AWS) Amazon SageMaker内のAutoML機能。主に表形式データに対する分類(二値/多クラス)および回帰モデルを自動で構築、トレーニング、チューニングし、候補モデルを性能順にリストアップ。生成されたノートブックでプロセスを確認・カスタマイズすることも可能。
  • JADBio : 生物医学・生命科学データ(ゲノム、トランスクリプトーム、臨床データ等)に特化したAutoMLツール。低サンプルサイズ・高次元データに強く、高度な特徴選択アルゴリズムやモデル解釈機能(バイオマーカー発見支援) に強みを持つ。研究者向けに設計されている。

MLOps / 実験管理

  • MLflow : オープンソースの機械学習ライフサイクル管理プラットフォーム。実験の追跡(パラメータ、メトリクス、コードバージョンの記録)、コードのパッケージ化(再現性の確保)、モデルの管理(バージョン管理、ステージ管理)、モデルのデプロイ(多様な環境へのサービング)といったMLOpsの主要な側面をカバー。Databricksプラットフォームにネイティブ統合されている。
  • Weights & Biases (W&B) : 機械学習の実験追跡、モデルとデータセットのバージョン管理、ハイパーパラメータ最適化、結果の可視化と比較を行うための人気プラットフォーム。実験設定や結果をクラウド上に自動で記録・整理し、チームメンバーとの共有や共同作業を容易にする。豊富な連携ライブラリ(PyTorch, TensorFlow, Hugging Face等)を持つ。
  • TensorFlow Extended (TFX) : Googleが開発した、本番環境向けの大規模な機械学習パイプラインを構築・管理するためのTensorFlowベースのエンドツーエンドプラットフォーム(フレームワーク)。データ検証、特徴量エンジニアリング、モデルトレーニング、モデル評価、サービングまで、MLワークフローの各ステップをコンポーネントとして定義・連携させ、信頼性とスケーラビリティの高いMLシステムを実現。

フレームワーク / ライブラリ (NLP/LLM/マルチモーダル)

  • Hugging Face Platform : 自然言語処理(NLP)を中心としたAI開発のハブであり、巨大なエコシステムTransformersライブラリ(PyTorch/TensorFlow/JAX上で数千の事前学習済みモデルを手軽に利用可能)、モデルハブ(数十万の学習済みモデルを共有・検索)、データセットライブラリSpaces(AIデモアプリのホスティング)、推論エンドポイントなどを提供。オープンソースコミュニティの中心的存在。
  • LangChain : 大規模言語モデル(LLM)を活用したアプリケーションを開発するための人気フレームワーク。プロンプト管理・最適化、外部データソースとの連携(RAG)、複数のLLM呼び出しやツール利用を組み合わせる「チェイン」、自律的にタスクを実行する「エージェント」 などを構築するためのコンポーネントやツールを提供。PythonとJavaScript/TypeScript版がある。急速に進化中。
  • LlamaIndex : LLMアプリケーションにおいて、外部のプライベートなデータやドメイン固有知識をLLMに接続し、活用するためのデータフレームワーク。特にRAG(検索拡張生成)パイプラインの構築に特化しており、多様なデータソースからのデータ取り込み(コネクタ)、効率的なインデックス作成、高度な検索戦略、LLMによる応答合成を容易にするライブラリやツールを提供。
  • TensorFlow : Googleが開発した、広く利用されているオープンソースの機械学習フレームワーク大規模なデータセットを用いた分散学習、モバイルやWebを含む多様な環境へのモデルデプロイ(TensorFlow Lite, TensorFlow.js)、本番環境での運用実績などに強みを持つ。高レベルAPIであるKerasとの連携が標準的になっている。
  • PyTorch : Meta(旧Facebook)が主導して開発した、オープンソースの機械学習フレームワーク。特に研究コミュニティで絶大な人気を誇る。Pythonicなインターフェース、動的計算グラフによる柔軟なネットワーク構築、豊富なエコシステム(TorchVision, TorchAudio等)が特徴。近年、産業界での利用も拡大している。

インタラクティブ環境

  • OpenAI Playground : OpenAIが提供する、GPTモデル(GPT-4o, GPT-3.5等)やDALL-EなどのOpenAI APIを、ブラウザ上でインタラクティブに試せる環境。プロンプトを入力し、温度(temperature)や最大長(max tokens)などのパラメータを調整しながら、モデルの挙動や応答をリアルタイムで確認できる。プロンプトエンジニアリングやAPI利用前の実験に便利。APIキーが必要。
  • Google AI Studio : GoogleのGeminiモデル(Gemini 2.5 Pro等)をブラウザ上で簡単に試せる無料のWebベースツール。テキスト、画像、音声、動画を入力として、チャット形式での対話や自由形式のプロンプト試行が可能。プロンプト設計の支援機能や、試したプロンプトをAPI呼び出し用のコード(Python, Node.js等)として生成する機能も提供。
  • Hugging Face Spaces : Hugging Faceプラットフォーム上で、コミュニティメンバーが作成・公開した多様なAIモデルのデモンストレーション(デモアプリ)を、ブラウザ上で手軽に試せる環境。画像生成、テキスト生成、音声処理、翻訳など、最新のAI技術や面白い応用例に触れることができる。多くのデモが無料で利用可能。

💻 ローカルLLM実行環境 / 管理ツール

自身のコンピュータ(PCやMac)上で大規模言語モデルを実行・管理するためのツール。プライバシー保護、オフライン利用、コスト削減、モデルのカスタマイズ性の観点から注目されている。

  • Ollama : ローカル環境でのLLM実行における事実上の標準(デファクトスタンダード) となりつつあるツール。非常にシンプルなコマンドラインインターフェース(CLI) で、Llama 3, Mistral, Phi-3, Gemmaなど主要なオープンソースLLMのダウンロード、セットアップ、実行、管理が極めて簡単に行える。ローカルAPIサーバー機能も内蔵しており、他のアプリケーションとの連携も容易。macOS, Linux, Windowsに対応。
  • LM Studio : GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)ベースで、プログラミング知識がない初心者にも使いやすいローカルLLM実行ツール。アプリ内でHugging Faceなどからモデルを検索・ダウンロードし、チャット形式で対話的にLLMを実行できる。モデル設定(使用メモリ、GPUオフロード等)の調整もGUIで行える。GGUFなどの主要なモデルフォーマットに対応。macOS, Windows, Linuxに対応。
  • GPT4All : デスクトップPC(ラップトップ含む)で動作することを目指した、オープンソースのチャットボットエコシステム。インストーラー形式で提供され、比較的簡単にセットアップできる。プライベートなデータ(ローカルファイル)を扱える、安全なローカルLLM実行環境を構築可能。CPUでも動作可能な比較的小規模なモデルもサポートしている。
  • Jan : オープンソース(AGPLライセンス)で開発されている、拡張性の高いデスクトップアプリケーション形式のローカルAI実行環境。Ollama, TensorRT-LLM, Llama.cppなど多様な推論バックエンドに対応し、幅広いモデルを実行可能。洗練されたインターフェースを持ち、設定やモデル管理、APIサーバー機能などを提供。プラグインによる機能拡張も目指している。
  • Pinokio : 様々なAIアプリケーション(Automatic1111やComfyUIといった画像生成UI、Oobabooga Text Generation WebUIなどのLLM実行環境、音声クローニングツールなど)を、ワンクリックで簡単にインストール、実行、管理できるスクリプトブラウザ。複雑な依存関係の解決や環境構築の手間を大幅に削減し、ローカルAI環境のセットアップを容易にする。

AI 分野は、日進月歩・栄枯盛衰・諸行無常。便利だと思ったサービスがいつの間にか終了していることも多々。ここで紹介したツールたちも、いつまで使えるかな…

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